「美人の湯」や「美肌の湯」として日本三大美人の湯と呼ばれる3ヶ所の温泉があります。
★群馬県の川中温泉
★和歌山県の龍神温泉
★島根県の湯の川温泉
今回は、その3ヶ所に共通して含まれる化学成分とそのメカニズムについてお話しします。
少し難しい話しですが、基本的な部分をつかんでいただければ幸いです。
さて、まず三大美人の湯として群馬県の川中温泉、和歌山県の龍神温泉、島根県の湯の川温泉をあげました。
これらの温泉地には、ある共通点がありまして、それが美肌湯の条件となっています。
その共通点とは、弱アルカリ性であり、かつ温泉の化学成分にカルシウムイオンとナトリウムイオンが多く含まれていることです。
さらに、その化学成分が、どのようなメカニズムで肌に作用しているかは飯島裕一さんが『温泉で健康になる』という本で説明されています。
それは以下の通りです。
温泉に入ると、人間の皮膚表面のあぶらと温泉のナトリウムイオンが結びつき、肌表面で石鹸がつくられます。そうしますとぬるぬる感とさっぱりとした清浄作用が働きます。
ナトリウムイオンが多く含まれた温泉に入ると、石鹸は必要ないと言われます。それは、ここから来ているのです。
さらにもう一つ、カルシウムイオンが重要な作用を肌に与えます。
まずカルシウムイオンの作用により、カルシウム脂肪酸塩という成分ができます。
このカルシウム脂肪酸塩にはベビーパウダーのような作用がありまして、肌を触ると、すべすべする感じがするようになります。
「温泉で肌つやが良くなった」と感じるのは、このカルシウム脂肪酸塩の力によります。
そういえば私の旅館でも1ヶ月ほどお泊まりいただいた女性のお客様から肌つやが良くなったと言われたことがありました。
当館のナトリウムイオンは307.9ミリグラム、カルシウムイオンは16.7ミリグラム含まれており、温泉成分中にナトリウムイオンが多いためと思われます。
これらから肌に効く温泉旅館を探すのであれば、美肌湯として長い実績を持つ宿であり、成分から弱アルカリ性でナトリウムイオン、カルシウムイオンを多く含む温泉であること、の2点を注意してみて下さい。
ただし、これらはあくまで一例です。異なる条件でも肌に効くものはありますのでご注意を。
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