4年ほど前のことになりますが大手の旅館専門コンサルタントの方が主催しているセミナーに参加したことがありました。
そのころはインターネットを介しての宿泊予約がグングン伸びていた成長期でしてネットからの予約を増やし売上げアップを図ろう、という趣旨のセミナーだったと思います。
じゃらんネットさんや楽天トラベルさん等大手のネット予約サイトも台頭しておりJTBさん等の旅行代理店は苦戦を強いられる。
自宅のパソコンで簡単に予約ができるのにお客さんは、わざわざ旅行代理店の店頭まで足を運ばない。
このようなことが言われていました。
それから4年、ネット予約は今や成熟期にはいり、以前ほどの成長の伸びは望めないものの宿にとってもお客さまにとっても無くてはならない予約ルートになっています。
今後もネット予約は重要な予約ルートとしてあり続けると思いますが、私は今後、旅行代理店、特にJTBさんを介しての予約が重要になっていくのではないか、と思います。
理由は主に、「人気宿を予約できる可能性が高い」からです。
順を追って説明していきたいと思います。
まず、JTBさんと契約している宿は一定数の客室をJTBさんに提供し、販売してもらっています。
提供している客室は宿で勝手に販売してはいけないので、宿泊日の2週間前にならないと宿には戻ってきません。
つまり提供している客室は、宿の自由にならない客室なので、ネットなどで空室が無いような日でもJTBさんに問い合わせると空きがあるかもしれない、ということです。
★JTB公式サイト
http://www.jtb.co.jp/
じゃらんネットさんですと、客室の確保ということが契約で決められていないので満室になるのも早いかもしれませんが、JTBさんなら、すぐに満室になるような人気宿も空いているかもしれません。
さらにこの傾向は来年からもっと強力になると思います。
JTBさんが手数料を改定したためです。
★観光経済新聞社
JTBが宿泊契約制度を見直し、手配旅行は休前日13%に
http://www.kankokeizai.com/backnumber/08/03_22/travel.html
今までは一律、宿泊料の15%を手数料として支払っていました。
それを休前日については13%に減らしましょう。
そのかわり、休前日の客室はなるだけJTBで販売させてほしい、というお話です。
JTBさんは手数料を減らしても、客室の確保を強化したいのでしょう。
人気の日程を確実に抑えておく、という狙いともうひとつ。
手数料の値下げによる客室の増室を狙っていると思われます。
先ほどJTBさんは手数料15%と言いましたが、これは他のネット予約サイトと比べ高い手数料です。
ちなみにじゃらんネットさんは、手数料8%です。
JTBさんが手数料を13%に下げても、まだまだ高いですよね?
しかし、じゃらんネットさんの手数料は実質、もっと上がる場合があり、多いときで18%となることもあります。
これにはじゃらんポイントというポイントが関係しています。
じゃらんネットさん経由で予約すると、じゃらんポイントというポイント(会員になると付与されます)で宿泊料から最大10%割引をすることができます。
このじゃらんポイントは、宿側の負担になっており、基本の手数料8%に加え、ポイント割引分10%で実質18%の手数料を取られているような状態になってしまうのです。
JTBさんが一部とは言え手数料を下げたことで宿との契約を強固にし、じゃらんネットさん等へ提供されている客室を自社に取り込む狙いがあるように思われます。
今後、人気のある宿にはますます予約が集まり、なかなか予約できにくくなっていくと思います。
そのとき、きっちり客室を確保しておく、というのは大きな魅力でしょう。
もしお客様が、あまりJTBさんで予約したことが無いならば、一度サイトをのぞいてみて意中の宿が空いているかどうかチェックしてみて下さい。
★JTB公式サイト
http://www.jtb.co.jp/